ＧＭＴの中国・福建省 輸入ルートから届く、世界で最も歴史のある紅茶、「正山小種」（セイザンショウシュ）のご紹介です。

正山とは福建省にある世界遺産 武夷山（ブイサン）のことで、小種は希少な茶品種を意味します。山麓の星村からさらに50kmほど進んだ山系の奥地の桐木村、そこは外国人が立ち入ることのできない自然保護区域で、代々続く茶農家数軒と学校だけがある辺境の地です。当然ながら、農薬や化学肥料を一切使用しない栽培方法により育てられた固有の在来品種（小種）を、昔ながらの製法にこだわり、綿々とお茶が作られています。

「正山小種」というお茶は、一般的に「ラプサンスーチョン」の名前で広く知られていますが、ただ、「ラプサンスーチョン」と聞くと、強烈な燻煙香を放つクセのある紅茶という認識の方々も多いはず…　17世紀にヨーロッパに伝えられアフタヌーンティーのお茶として定着し、その後も、お茶の香りが出にくいイギリスの硬水（石灰質を多分に含む水）でも強い香りを楽しめるように、松のチップで燻製にしたものや、人工的に香料（フレーバー）を付けたものなど、様々なお茶が創り出されるようになり現在に至っています。
紅茶の等級（グレード）の一つである「スーチョン」の語源にもなっている他、あの「アールグレイ」というフレーバーティーは、正山小種＝ラプサンスーチョン をイメージしてイギリス国内で開発されたお茶でもあるのです。

ＧＭＴがご紹介する「正山小種 / 龍眼」は、クセのある燻煙香どころか、まるでライチのような甘い香りのする果実＝龍眼（ロンガン）を想わせるフルーティーな薫りと旨みが心地良く、茶壷や蓋碗を使って中国茶式に淹れていただくと、何煎でもお愉しみいただけるたいへんエコノミーなお茶です。
アールグレイの元祖でもある、本物のラプサンスーチョン＝武夷山紅茶 正山小種を、ぜひお愉しみください。

原産国 ： 中国
産　地 ： 福建省／星村鎮 桐木村

【茶壷や蓋碗を使った中国茶式の淹れ方】
リーフ3g（ﾃｨｰｽﾌﾟｰﾝ1杯）に対し、湯量150cc（ﾃｨｰｶｯﾌﾟ1杯分）
おすすめの抽出条件：95℃以上の熱湯でいったん洗茶（熱湯を注ぎ、すぐに湯を捨てる）し、 1煎目45秒〜1分間、2煎目は30〜40秒間、3煎目以降は抽出時間を少しずつ伸ばし、4〜5煎はお愉しみいただけます。

【紅茶のティーポットを使った淹れ方】
リーフ5g（ﾃｨｰｽﾌﾟｰﾝ 2〜3杯）に対し、湯量360cc（ﾃｨｰｶｯﾌﾟ3杯分）
おすすめの抽出条件：95℃以上の熱湯で1〜2分間
2煎目以降は抽出時間を少しずつ伸ばし、2〜3煎はお愉しみいただけます。

◆95℃以上の熱湯をお使いください。高温で抽出しても渋みは一切なく、とても甘みのあるお茶です。
◆ストレートでお召し上がりください。冷めるほどに、ライチを想わせるフルーティーな薫りが現れてきます。
◆中国茶（紅茶、烏龍茶）の特徴は煎が利くことです。2煎、3煎と… 飲みすすめながら、お好みのお茶が淹れられるように調整してください。
◆お使いになる水の水質（硬度）によりますので、抽出中の水色を確かめながら、お好みの濃さと風味を見つけてください。