創業150年の歴史を誇るシーヨク茶園は、別称「スプリング バレー」とも呼ばれ、平均標高1,400m、ネパールとの国境に接するダージリン西部のミリク渓谷にあります。お茶づくりには定評があり、主に伝統的なチャイナ種を栽培するダージリンの名園のひとつで、HACCPやオーガニック認証を種々取得している優良茶園でもあります。
丁寧に仕上げられた端正で美しいリーフです。
最適な抽出温度は80~90℃のレンジで、高温の場合は抽出時間を短めに、低温の場合は抽出時間は長めに調節してください。
下記は抽出パターンの違いによるレビューです。
【80℃ × 5分】
水色は透明度の高い鮮やかな黄色、トップノートの香りの印象はフラワリー、 雑味がなくクリアで艷やかな飲み口、緑茶っぽい渋みと、アフターノート(余韻)の香りの中に どことなく 栗のようなニュアンスの甘みを感じます。80℃の場合、まろやかですが 少々ぼんやりとした印象です。
【90℃ × 4分】
瑞々しい爽快な青さが出てきました。ジンとした渋みも適度に出ています。栗を想わせる上品な甘い香り、口に含むと瑞々しい爽やかな青さも感じます。香りの余韻が長く、90℃の方がお茶のキャラクターが際立ち、温かいうちは栗っぽいニュアンスはアフターノートの中に感じますが、冷めると最初にその香りが鼻先に届き、口に含むと爽やかな青さが来るように感じます。
華やかなハイブリッド(クローナル)系のダージリンとは異なり、ダージリンの本質を飽きずに楽しめる、総じて、バランスの取れた良質のファーストフラッシュであることがお分かりいただけると思います。
◆ダージリンの春の新茶(ファーストフラッシュ)は、冬に間に蓄えた養分(旨み)をたっぷり含んだ繊細なお茶です。
お茶の甘みを引き出し生かすため、若干低めの湯温(80~90℃程度)で淹れるのがコツです。『低めの湯温 × 長めの抽出時間』にすることで、お茶のもつ旨みがじっくりと抽出されます。
もし、ダージリンのもつデリケートな渋みが気になる方は、80℃の湯温で淹れてみてください。ただし、抽出温度を下げると 角が取れて丸みを帯びたようなまろやかな口あたりになりますが、お茶の香りは弱まります。
◆高温で淹れるほど、コクと渋みが増しますのでご留意ください。
◆時間が経って少し冷めたころに、そのお茶のもつ個性(キャラクター)をはっきりと感じることができます。
◆ストレートでお召し上がりください。
◆夏季は水出しアイスティーもお奨めです。
▶水出しアイスティーの作り方はこちら
原産国 : インド
茶 園 : ダージリン / シーヨク茶園
等 級 : FTGFOP1
リーフ5g(ティースプーン2~3杯)に対し湯量360cc(ティーカップ3杯分)
おすすめの抽出条件:80~90℃の湯温で4~5分間
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